[NewLife 第2課]キリストと交わる 新しい人生のはじまり

イエス・キリストを信じ受け入れたとき、あなたは神と個人的な関係をもつ「神の子ども」とされました。しかし、多くのクリスチャンは不安になることがあります。クリスチャンが罪を犯したらどうなるのか、キリストに見捨てられ、神との関係は絶たれてしまうのではないか、という不安です。

「神との関係」と「神との交わり」の違いを理解するとき、この不安もすぐに消え去ることでしょう。神との関係と交わりの違いは、人間の親子関係にたとえて考えると理解しやすいです。

関係
ある家庭に子どもが生まれたとします。その子は両親のいのちを受け継ぎ「息子・娘」という間柄になり、親の姓、愛、保護…を受ける立場になります。では、もしその子が両親を悲しませるような悪いことをしたとしたら、どうでしょう。それでもまだ、その子は両親の子どもではないでしょうか?

そうです。一度できた親子の関係は永遠に変わりません。子どもがどのような行動をとったとしても、親子関係は同じように存在し続けます。

交わり
けれども、親子の間の交わり、親しさはどうでしょう。息子・娘のとった行動の結果、親しい交わりは断たれてしまいます。親子の交わりを回復するために、息子・娘はどうすればよいのでしょう。両親のところに行き、自分の間違いを認め、ゆるしを請う必要があります。

このたとえを、私たちと神との関係にもどして考えてみましょう。私たちと父なる神との関係は不変です。私たちクリスチャンは神の子どもであり、この関係は決して変わりません。

しかし私たちが罪を犯し、神を悲しませることをすれば、交わりは断たれてしまいます。交わりを回復するため、私たちは自分が間違っていたことを認め、神のゆるしをいただく必要があるのです。(ルカ15:11-24参照)

1コリント2:14-3:3には、三種類の人が出てきます。

1.まだクリスチャンではない人

1コリント2:14
生まれながらの人間は、神の御霊に属することを受け入れません。それらはその人には愚かなことであり、理解することができないのです。御霊に属することは御霊によって判断するものだからです。

A) まだクリスチャンではない人を、この箇所では何と呼んでいますか?

B) この人は神との関係を持っていますか?まだイエスを信じておらず、神の子どもとはされていないので…

C) 神との交わりはどうですか?神の子どもではないので、交わりも…


2.キリストに導かれたクリスチャン

1コリント2:15
御霊を受けている人はすべてのことを判断しますが、その人自身はだれによっても判断されません。「だれが主の心を知り、主に助言するというのですか。」しかし、私たちはキリストの心を持っています。

A) キリストに導かれたクリスチャンを、この箇所では何と呼んでいますか?

B) この人は神との関係を持っていますか?すでにイエスを信じ、神の子どもとされているので…

C) 神との交わりはどうですか?神の子どもであり、イエスを信頼して、心の王座にイエスに座ってもらっているので…


3.自我に導かれたクリスチャン

1コリント3:1-3
兄弟たち。私はあなたがたに、御霊に属する人に対するようには語ることができずに、肉に属する人、キリストにある幼子に対するように語りました。私はあなたがたには乳を飲ませ、固い食物を与えませんでした。あなたがたには、まだ無理だったからです。実は、今でもまだ無理なのです。あなたがたは、まだ肉の人だからです。あなたがたの間にはねたみや争いがあるのですから、あなたがたは肉の人であり、ただの人として歩んでいることにならないでしょうか。

A) 自我に導かれたクリスチャンを、ここでは何と呼んでいますか?

B) この人は神との関係を持っていますか?すでにイエスを信じ、神の子どもとされているので…

C) 神との交わりはどうですか?神の子どもですが、イエスが願うことよりも、自分がやりたいように生きたいと願っているので…

もし心の王座にあなた自身がついていると気づいたら、罪を告白することで、神との交わりを回復させることができます。罪の告白には、以下の三つの要素があります。

①同意
神が罪として示したことを素直に認め、それが良くないことであり、神を悲しませているという事実に同意します。

②感謝
イエスが私たちの身代わりに十字架で死んでくださったので、神はその罪をも完全にゆるしてくださることを信じて、感謝します。

③方向転換(考えを変える)
その罪から離れると決断し、神の方に方向転換します。これを聖書では「悔い改め」と呼んでいます。罪に勝利する力は私自身にはなく、聖霊(第三課で学びます)に頼るしかないことを認めます。

●罪のゆるし

1ヨハネ1:9
もし私たちが自分の罪を告白するなら、神は真実で正しい方ですから、その罪をゆるし、私たちをすべての不義からきよめてくださいます。

A) 私たちは自分の罪をどうするべきですか。

B) 私たちが罪を告白するとき、神は何をすると約束していますか。


最後にしばらく静まり、神に心を探っていただきましょう

一枚の紙に示される罪を書き出し、神の前で、それらが罪であることを認めましょう。

1ヨハネ1:9の約束をリストの上に大きく書き、十字架による神のゆるしを感謝しましょう。

この紙を破り捨てましょう。

●宿題
以下の聖書箇所を暗誦しましょう。
1ヨハネ1:9   もし私たちが自分の罪を告白するなら、神は真実で正しい方ですから、その罪をゆるし、私たちをすべての不義からきよめてくださいます。

『神の愛とゆるしを体験するには』 をお読みください。


[解答]
三種類の人

1.A)生まれながらの人 B)ありません。C)ありません。
2.A)御霊を受けている人 B)あります。C)あります。
3.A)肉に属する人 B)あります。C)ありません。

罪のゆるし
A)罪を告白する B)神は罪をゆるし、すべての不義からきよめてくださる。