人をどう愛したらいい?

「人をどう愛したら良いのでしょう?」「愛しにくい人をどう愛したら良いのでしょう?」信仰生活のABCを紹介する バイブル・スタディ『ディサイプルシップ超入門』の第三課です。聖書から人をどう愛したら良いのかを学んでいきましょう。

※ 動画をご覧になり、以下の質問について考えてみてください。このバイブル・スタディをグループで行っている場合は、ぜひグループで以下の質問でディスカッションしてください。

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📤「聖書は神を愛し、人を愛するように語っています。私にはどうしても愛せない人がいます。その人をどう愛したら良いのでしょうか?」

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確かにイエスさまは「あなたは心を尽くし、いのちを尽くし、知性を尽くして、あなたの神、主を愛しなさい。…あなたの隣人を自分自身のように愛しなさい。」(マタイ22:37,39)と語りました。でも人を愛するのは、本当に難しいと感じるときがあります。

しかも心を尽くし、いのちを尽くし、知性を尽くして神を愛するのも、自分自身のように人を愛するのも、ハイレベルの基準です。人には究極的に愛はありません。

聖霊の満たし

自分に関係がある人、好きな人は愛しやすいものです。しかし愛しにくい人。絶対愛せない人もいます。やはり人を愛することも、自分で頑張ろうとすると、空回りするだけです。聖霊さまにゆだねて、聖霊さまに満たされることが大切です。聖霊さまのエンパワーメントの中で、御霊の実である愛を、私たちの生活のうちに実らせてくれるように祈っていきましょう。

では、どのようなアクションに聖霊さまは力を与えてくれるのでしょうか。

祈り 仕え 伝える

人を愛する上で、次の3つのステップは助けになるでしょう。その3つのステップとは ①祈り ②仕え ③伝えるというものです。一つひとつステップごとに説明します。

祈る

信仰によって愛するステップの第一は、①祈ることです。愛しやすい相手のためにも、愛しにくい相手のためにも、まず祈ることから始めましょう。

「こういうわけで、私たちもそのことを聞いた日から、絶えずあなたがたのために祈り求めています。どうか、あなたがたが、あらゆる霊的な知恵と理解力によって、神のみこころについて知識に満たされますように。」コロサイ人の手紙1:9

確かに祈ることは、行動を起こすよりもハードルは低いです。また祈る中で、私たちが具体的にどんな愛の行動を起こすのか、具体的な知恵も与えられます。

私たちはすべての人のために祈ることができます。特にまだクリスチャンではない人は、イエスさまに自分で祈ることはできません。だからこそ、私たちクリスチャンが彼らに代わって、彼らの祈り課題のために祈るのです。このような祈りを「とりなしの祈り」と呼びます。

① 祝福を祈る

祈るときは、祈る相手の方の存在を感謝してください。そして祝福を祈ってください。人によって感謝できない人、むしろ苦々しい気持ちが湧いてくる人もいるかもしれません。正直、祝福よりも、批判したり、呪いたくなる人もいます。

そのような場合、感情が伴わなくて大丈夫です。口だけでも、彼らの存在を感謝しましょう。「祝福します」「ゆるします」と祈りの中で宣言してください。私たちが信仰によって祈るとき、何よりも神さまは私の心を変えてくれます。

祈っていることを伝える

もう一つ、これは発展形ですが、あえてクリスチャンではない友だちや家族に「実は私はクリスチャンなんだけど、昨日あなたのために祈りました」と伝えてみてください。

また「何か祈れることはある?よければそのために祈っても良い?」状況が許されたら「今一緒に祈ろうか?」と提案してみてください。日本人は意外と祈りが好きです。

「私が今祈るから、その場で楽な姿勢で聞いていて…」と言って、短くシンプルに祈ってあげてください。相手に感謝されることが多いです。

そして次回会ったとき、「そういえば、あの祈った内容はその後どうなった?」と聞いてみてください。神さまが祈りに答えているケースが多くあります。人は祈りを通して、神さまのみわざを体験します。すると彼らの方からクリスチャンについて、イエスさまについて質問してくるようになります。

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以下のコロサイ人の手紙1:9を読んで、以下の質問について考えてみてください。

「こういうわけで、私たちもそのことを聞いた日から、絶えずあなたがたのために祈り求めています。どうか、あなたがたが、あらゆる霊的な知恵と理解力によって、神のみこころについて知識に満たされますように。」コロサイ人の手紙1:9

①あなたが今、特に祈ってあげられる家族や友だちはいますか?


②彼らのためにどのように祈ったら良いでしょうか?


③今短く、神さまにその方のために祈りましょう。


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② 仕える

人を愛する第一のステップは ①祈り でした。二つ目のステップが ②仕える です。だれかのために祈っていると、その人のために今日できる具体的な実践のポイントが見えてきます。

特に家族、親戚、友だち、同僚、上司や先輩、後輩から聞いた祈りの課題を手帳や祈りのノート、スマホにメモして、短くて良いので定期的に祈りましょう。

特に毎日のディボーションで教えられたこと、感動したことから、何か仕えることができるがないのかを考えてみましょう。人に仕える模範はイエスさまに見ることができます

「人の子も、仕えられるためではなく仕えるために、また多くの人のための贖いの代価として、自分のいのちを与えるために来たのです。」マルコの福音書10:45

イエスさまがこの地上に来たのは、人に仕えるためでした。全人類に愛をもって仕える最高峰が、十字架による贖いでした。イエスさまの十字架こそが、私たちが人を愛する最大の理由です。

愛を伝える5つの方法

イエスさまはいのちがけで私たちに仕えてくれました。でも私たちはできることから始めましょう。負担にならない程度から愛を示し、仕え続けることが大切です。

皆さんはゲリー・チャップマン著『愛を伝える5つの方法』という本を知っていますか?人が愛を感じる方法はそれぞれ違うというものです。人が愛を感じる方法は以下の5つです。

①言葉
②贈り物
③一緒に時間を過ごす
④サービス
⑤ボディタッチ

人によって愛を感じる方法は違うので、相手の方の様子を見て、試行錯誤しながら仕えましょう。また相手が異性である場合は、だれか同じ異性の友だちに、代わりにケアしてもらうようにお願いするのも知恵かもしれません。相手に変な誤解を与えないことも、愛の配慮です。

言葉

励ましや肯定的なフィードバックなど、自分を認めてくれる言葉を聞くとき、愛を感じる人がいます。「いつもありがとう。」「あなたがいてくれて、うれしい」と伝える。手紙やカードで書くことができます。

私の同僚は、SNSの誕生日や記念日のお知らせが来たら、とにかく一言メッセージを送るように心がけています。ちょっとした言葉がけが相手を生かします。ぜひ肯定的な言葉で相手に仕えてください。

贈り物

プレゼントをもらうと愛情を感じます。値段が重要ではありません。「自分のことを考えて、何かをプレゼントしてくれた」という心に愛を感じます。プロジェクトが終わった。試験を乗り越えた。何かのお祝いに相手のことを覚えて、プレゼントをすると良いでしょう。

時間の共有

ある人は、時間を一緒に過ごしてくれることに愛を感じます。じっくりと相手の話を聞き、関心を払ってもらうとき、愛を感じます。

相手の話を聞く時間の割合は80%、自分が話すのは20%にしましょう。相手の趣味や興味に関心を向けましょう。相手は話を聞いてもらうと愛を感じます。人の話を聞くことは忍耐が必要です。聞くことは、仕えることです。

また、相手のために時間を使うことも仕えることです。趣味でコーラスで歌う人ならば、演奏会に参加することで、時間を共有することです。一緒にスポーツをする。ゲームをする。その時間を共有することで、相手に仕えることができます。

サービス

相手が必要としていることを、良いタイミングで手伝ってあげることで、相手は愛を感じるものです。何か困ったことがないか、耳を傾け、注意を払いましょう。私にとっては小さいことでも、相手には大きな助けになります。

ボディタッチ

肩をポンと叩く。ハグする。ちょっとしたボディタッチで励ましを感じる人もいます。でも異性にはボディタッチは厳禁です。我が家の長男は生まれたときから、抱っこ大好き。抱っこされていると気分が落ち着くようです。だんだん体重が重くなると、私も腰に負担が掛かるので、長時間はできませんが…。


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次の使徒の働き9:36,39を読んで、以下の質問について考えてみてください。

「またヤッフォに、その名をタビタ、ギリシア語に訳せばドルカスという女の弟子がいた。彼女は多くの良いわざと施しをしていた。…やもめたちはみな彼のところに来て、泣きながら、ドルカスが一緒にいたころ作ってくれた下着や上着を見せるのであった。」使徒9:36,39

①タビタは未亡人の女性たちにどのように仕えましたか?


②今負担にならない程度で、だれかの必要に仕えることはできますか?


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③伝える

人を愛する具体的なステップ、①祈り ②仕え 最後は ③伝えるです。「伝える」とは、福音を伝えるということです。私たちクリスチャンにとって一番大切な部分、人生の核となる部分が信仰です。福音を伝えたいと願うのは、単に信者を増やそうとか、自己満足のためではありません。

YouTubeで、面白い動画があれば、そのURLをSNSでシェアしたくなります。同じように、私の人生を変えた、このイエスさまを友だちにもシェアしたくなります。

イエスさまを信じて、福音以上に良いものはないことに気がつきました。私が経験したイエスさまの愛を体験してほしい。私にとって「救い」となったこのメッセージを、愛する方も知ってほしい。イエスさまとの出会いが、人生の問題の根本的な解決だからです。

「私たちが見たこと、聞いたことを、あなたがたにも伝えます。あなたがたも私たちと交わりを持つようになるためです。私たちの交わりとは、御父また御子イエス・キリストとの交わりです。」ヨハネの手紙第一1:3

キリスト教とは、イエスさまを信じることで始まる、神さまとの関係です。この関係をぜひ機会あるたびに、周りの人に伝えましょう。

どのように具体的に私たちの信仰を伝えたら良いのかは、次回とその次の回にワークショップ形式でご一緒に学んでいきましょう。

祈り 仕え 伝えよう

人を愛する3つの具体的な方法を学びました。①祈り ②仕え ③伝えよう。英語だとPrayer, Care, Shareです。ぜひ皆さんの普段の生活でこの3つのステップを試してみてください。


●発展学習

この聖書 マルコの福音書10:45 を、一字一句間違えなく暗誦してください。

「人の子も、仕えられるためではなく仕えるために、また多くの人のための贖いの代価として、自分のいのちを与えるために来たのです。」マルコの福音書10:45

こちらの記事もご覧ください
『確信をもって祈るには』
『信仰によって愛するには』
『祈り 仕え 伝えよう』

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