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イエスを友人に紹介するには

ソーシャル・メディアの普及によって、人と人とのつながりは世界規模で広がっています。ネット社会では日々、膨大な情報がやり取りされています。

その一方で、神を悲しませる 「人の闇の部分」が広がり、脅威を感じる人も少なくありません。技術革新が良いことに用いられるために、これからますます、一人ひとりが生ける神との正しい関係を持つことの意義が問われる時代になるでしょう。

この世界に良い影響を広げるためにも、私たちはイエスによる神の愛とゆるしの福音を、大胆に伝えていく必要があります。病人に医者が必要なように、罪びとにはイエス・キリストが必要だからです※1。しかし残念なことに、福音を一度も伝えたことがないクリスチャンも、少なくありません。それはなぜでしょうか?

クリスチャンが福音を伝えられないのは、聖霊に満たされて歩んでいないからです。聖霊に満たされるには、聖霊に満たされるには の記事を読んでください。

もうひとつの理由は、効果的に福音を伝える適切な訓練を受けていないことがあげられます。今回は、効果的に福音を伝える方法をお伝えします。

なぜ福音を伝えるのか

福音を伝える具体的な方法についてお話しする前に「なぜ伝えるのか?」という動機について触れます。動機とは、聖書のことばから聖霊の働きを通して、それぞれの内側に与えられる思いです。以下の聖書箇所をゆっくり読みながら「私はなぜイエスを伝えるのか?」について、主の前で静かに黙想してみることをお勧めします。

ヨハネ15:8「あなたがたが多くの実を結び、わたしの弟子となることによって、わたしの父は栄光をお受けになります。」

2コリント5:14「キリストの愛が私たちを捕らえているからです。私たちはこう考えました。一人の人がすべての人のために死んだ以上、すべての人が死んだのであると。」

マタイ4:19「イエスは彼らに言われた。『わたしについて来なさい。人間をとる漁師にしてあげよう。』」

ヨハネ15:16「あなたがたがわたしを選んだのではなく、わたしがあなたがたを選び、あなたがたを任命しました。それは、あなたがたが行って実を結び、その実が残るようになるため、また、あなたがたがわたしの名によって父に求めるものをすべて、父が与えてくださるようになるためです。」

ヨハネ14:6「わたしが父にお願いすると、父はもう一人の助け主をお与えくださり、その助け主がいつまでも、あなたがたとともにいるようにしてくださいます。」

使徒4:12「この方以外には、だれによっても 救いはありません。天の下でこの御名のほかに、私たちが救われるべき名は人間に与えられていないからです。」

福音を伝える理由は、必ずしも伝えたい気持ちになるからではありません。私たちはいろいろ考えすぎて、伝えたくないことの方が多いものです。それでも福音を伝えるのは、イエスへの愛と従順が動機にあるからです。

神はこの世界の人々を愛しており、ひとりも滅びることを望んでいません※2。イエスは「失われた者を捜して救うためにこの世界に来た」※3と言われました。神を愛するクリスチャンは、イエスの愛に応答する形で、聖霊に頼りつつ、福音を伝えていくのです。

福音を伝えたときの肯定的な結果について想像することも、福音を伝える動機となります。伝えられた人がイエスを信じるなら、信じた人はこの世で決して得ることのできない、神からのあふれる恵み(新しい関係、罪のゆるし、永遠のいのち…)を体験します。

伝える私たち自身も、内に住む聖霊の力を体験し、信仰がより強まることでしょう。あなたにも、伝える相手の方にも、福音を伝えることの益は大きいのです。

効果的に福音を伝える人の特徴

効果的に福音を伝えている人には、三つの特徴があります。

第一は、祈りをもって一日を始めていることです。聖霊に「私を強め、心が備えられている人のところへ導いてください」と祈っています。

第二は、愛の態度で人に接しています。伝道とは機械的に、ただ一方的にこちらの主張を話すことではありません。愛を動機にし、相手の心に耳を傾ける対話です。議論に勝とうとしたり、自分の信仰が優れていることを誇示することでもありません。あなたが神の愛をもって相手に接するのなら、周りの人たちも少しずつあなたの言葉に耳を傾けてくれるでしょう。

第三は、シンプルでわかりやすい福音伝達の方法を用いていることです。『Knowing God Personally 聖書のエッセンス』Web記事の『キリストを信じる』のようなメッセージは、福音伝達のシンプルで、役立つツールです。

シンプルに伝える

私がだれでも、どこでも、シンプルに福音を伝えるツールをつくろうと考える契機となったのが、1956年のスタッフ研修会でした。私が創設した宣教団体キャンパス・クルセードの、当時の専任スタッフの数は50人弱でした。研修会に招いた講師は、優れた販売実績を持つクリスチャンの販売コンサルタントでした。

彼は、営業職として成功するためには、繰り返して用いることができる、シンプルで分かりやすい提示法が必要であることを強調しました。

また、彼は営業スタッフが失敗する落とし穴についても話してくれました。その落とし穴とは「提示疲労」というものです。販売担当がいつも同じ流れ、同じ言葉でプレゼンを続けると、次第に自分の語る言葉に聞き飽きてしまうものです。そのため不要で、あまり効果的でない言葉を付け加え始め、成果につながらなくなるというのです。

彼は福音の提示をセールスにたとえました。多くの人に効果的に福音を伝えるには、まずはシンプルでわかりやすい提示方法を開発しなければならないと力説したのです。彼は何人かの著名な伝道者の例をあげて、最後に私の福音メッセージについてもこう言いました。

「ブライトさん、あなたは話す相手によって福音メッセージの切り口を変えるべきだとお考えのようだ。でも結局は、すべての人に対して語るメッセージたった一つのはずです。だからこそ、あなたが語る福音に説得力があるわけです。あなたは結局、同じメッセージを繰り返し話しているにすぎないのです。」

私は彼の考えを聞いてひどく傷つき、憤慨しました。私は聞く相手の必要に応じて、祈りつつメッセージをつくり、語っているという自負がありました。

彼との対話が終わり、傷ついた自尊心を静めました。同時に、私がこれまでいろいろな人に話してきた福音の内容がどのようなものであったのかをふり返りました。そして、私が話した基本的な福音のポイントを書き出してみました。すると驚いたことに、あのセールスマネージャーが言う通り、私のメッセージの要旨にはいつも同じポイントだったのです。

そこで、私はそのポイントを『あなたの人生に対する神の計画』というタイトルの短いメッセージに要約しました。イエスとはだれで、なぜこの世界に来られ、どうしたらイエスを個人的に知ることができるのか、というポイントをまとめたのです。

当時のスタッフたちはこのメッセージを暗記して、聖霊の力に頼りながら、それぞれの大学で福音を伝えました。結果、キャンパス・クルセードの働きは百倍にも大きく成長したのです。

『あなたの人生に対する神の計画』のメッセージの提示は効果的なものでした。多くのクリスチャンから、キャンパス・クルセードの伝道訓練を受けたいと要請されました。私は、さらに多くの人が福音を伝えるために、メッセージのさらに簡略したものが必要と考えるようになりました。

そこで『あなたの人生に対する神の計画』のアウトラインに、聖書箇所といくつかの図を加えたものが開発しました。そして1959年『豊かな人生のための四つの法則』の題で、小冊子として印刷されました。

もちろん『豊かな人生のための四つの法則』だけが、イエスを紹介するための唯一無二の方法ではありません。けれども、この小冊子を用いて、福音がシンプルに提示されることで、何百万にも及ぶ人々が個人的にイエスへの信仰を表明してきたことは、紛れもない事実なのです。

現在『豊かな人生のための四つの法則』は、日本人にわかりやすい表現に変えた小冊子『Knowing God Personally 聖書のエッセンス』としてキリスト教書店で販売されています。同時にスマホ版の無料アプリGodToolsをインストールすると、無料で使うことができます。Apple storeやGoogle Playで「GodTools」と検索すると、無料でインストールできます。

またウェブサイトStudentinjapan.comの キリストを信じる の記事も同じ内容です。ここでは、このページを用いたシンプルな福音提示の方法をご紹介します。 まず、ここで キリストを信じる の記事をお読みください。

福音につなげる会話

この『キリストを信じる』のメッセージが、どれほど実績あるツールだとしても、実際にだれかに伝えてみることは大きなチャレンジです。福音を伝える際の大きな壁のひとつは実際に「やってみる」ことです。対面でも、オンラインでも、友だちとの会話を福音につなげるには、知恵が必要です。

例えば、次のように相手に聞いてみましょう。「普段、日曜日は何してますか?」相手の答えを聞き、相手が「あなたは?」と聞くのを待ちます。「私はクリスチャンなので、日曜日は教会に行っています。」たとえ相手が話を振ってくれなくても、自分からこう話しても不自然ではありません。そのあと、相手に以下の3つの霊的な質問をしてみましょう。

①「クリスチャンとか、教会、聖書と聞くと、どんなイメージを持っていますか?」

②「そのイメージは良いイメージですか?悪いイメージですか?」

③「友だちがクリスチャンになりたいと思っていて、あなたにどうしたらクリスチャンになれるかアドバイスを求めてきたら、あなたならどうアドバイスをしますか?」

相手の答えを聞いたあとで、小冊子やスマホのメッセージを見せて「これは聖書のポイントをまとめたものですが、 一緒に読んで感想を聞かせてもらえませんか」と相手に尋ねてみてください。もし相手が了承してくれたら、あとはただこのメッセージを読み聞かせてあげましょう。

礼拝のあとの会話

もし教会の礼拝や、伝道イベントに来てくれた友人には、以下のような質問をしてみてください。

「今日の礼拝はどうでした?」

「話の内容はよくわかりましたか?」

「イエス・キリストについてどんなイメージがありますか?」

「イエス・キリストについてもう少しお話ししてもよいですか?」

相手が「いいですよ」と応答したのなら「これは聖書のエッセンスをまとめたものです」と言って、あとはメッセージを読み進めていきます。

福音メッセージを読むときには、親しみやすく、愛のある態度で読みましょう。相手にあなたが何でも知っていると思わせる必要はありません。

「クリスチャンにはなりたくないですよね…」という否定的な態度で接してはいけません。聖霊に頼り、神が働くことを信頼してイエス・キリストのことを紹介しましょう。

『聖書のエッセンス』も、『キリストを信じる』も基本的には書いてある通りに読みましょう。相手が見やすいようにスマホを持ち、声を出してはっきりと読みましょう。相手が内容に集中できるように、ペンか指先で読んでいるところを指し示すとよいでしょう。

時には説明を加えたいこともあるかもしれませんが、まずは一通り読み終えた方がよいでしょう。途中で相手が質問してきたときは 「いい質問ですね。一通り読んでから答えてもよいですか?」と言って、一通り読み終えてから、その質問に答えるようにしましょう。

二つの円

4つ目のポイントの終わりに「二つの円」の図が出てきます。福音を聞く相手が、イエスを信じる備えができているかを見分ける助けとなります。最初の円は「イエスのいない人生」「自我が導く人生」です。2つ目の円は「イエスを信じ、神の子どもとして歩む人生」「イエスが導く人生」をあらわしています。

二つの円の次にある二つの質問をしてください。最初の質問「この二つのうち、あなたの今の状態を最もよく表しているのはどちらでしょうか?」です。この質問には最初の円を選ぶ人が多いです。

二つ目の質問は「もし選ぶなら、あなたの人生としてどちらがよいと思いますか?」です。この質問には、その人の霊的な状態により、さまざまな反応があることでしょう。二つ目の円「キリストが導く人生」を相手が選んだのなら、「イエスを受け入れるには次のようにします」と言って、次の祈りの部分まで、読み進めましょう。

「一つ目の円」あるいは「わからない」と答えた場合でも、「将来イエスを受け入れたいと思うときが来るかもしれません。その時のために、どのようにイエスを受け入れたら良いのか、その方法をお伝えします」と言って、続きを読み、祈りの部分まで読み進めてください。

どのようにイエスを信じるのか

イエスを信じたいと願っている人に、実際に何をしたら良いのかをはっきりと伝えることは大切です。それがイエスを受け入れる祈りです。

ここには、イエスを信じる決断を言い表す祈りの例が、書かれています。まずこの祈りの文章をあなたが読んでください。読み終わった後で、三つ目の質問があります。「この祈りはあなたの心をあらわしていますか?」この質問を相手に聞いてみましょう。

もし「はい」という返事なら、心から神に話すために、相手に目を閉じてもらい、その祈りを一緒に祈りましょう。祈りを一区切りずつ、文節ごとに区切りながら、あなたの祈りにあとに続いて、相手が神に祈るように励ましましょう。

祈りを導くときには、相手の様子に敏感になってください。書かれている祈りを押しつけて、相手を不快にさせてはいけません。自分の言葉で祈りたい人もいます。声を出して祈るのが苦手な人もいるでしょう。

相手が静かに心の中でイエスを信じる祈りをしたいのなら、そのための時間を取りましょう。その場合は、祈り終わったときに「アーメン」(「本当にそうです」の意味)と言うように勧めてください。「アーメン」という声を聞いたら、今度はあなたがその人のために短く祈ってあげると良いでしょう。

まだ心が備えられていないのなら

福音を伝えた人が「信じたくない」と言ったとしても、相手を責めたり、落胆したりしないようにしましょう。議論したりプレッシャーをかけたりして、無理やり決心に追い込もうとしてはいけません。

イエスは「父が引き寄せてくださらなければ、だれもわたしのもとに来ることはできない」※4 と言われました。

大切なのは、あなたが何をするかではなく、あなたを通して聖霊が何をなさるのかです。私たち人間には、人をイエスへと導く力はありません。「伝道における成功とは、聖霊の力により頼み、こちらからキリストを伝え、結果は神におゆだねすることである」ことを忘れないでください。

相手の心が備えられていない場合でも、できることはあります。あなたがどうしてイエスを信じるようになったのかを分かち合ってください。クリスチャンの友人や、クリスチャンの集まりを紹介することもできるでしょう。話を終える時には、福音を聞いてくれたことに感謝して、キリストを信じる のウェブサイトを教えてあげてください。後で思い出して、ウェブサイトを思い出して、もう一度、記事を読んでくれるときが、来るかもしれません※5。

訓練と実践

キャンパス・クルセードの大学生部門 Student Impact では、個人伝道の訓練会を定期的に行っています※6。小冊子『Knowing God Personally 聖書のエッセンス』の使い方を、実際に練習しながら身に着けることができるので、積極的に参加することをお勧めします。また、クラスで学ぶだけではなく、実際に出て行って、いろいろな人たちに福音を伝えてみることも大切です。

一緒に出かけるクリスチャンの友人を見つけて、 互いに励まし合いながら、福音を伝えてみることをお勧めします。福音を伝えることは、失われた人たちを愛することです。先に救われた者として、神が愛している人々を愛し、神の愛とゆるしのメッセージを届けていきましょう。

信じた人が起こされたときには、すぐにフォローアップをするようにしましょう。経験上、最初のフォローアップは48時間以内にするのが望ましいです。

『Knowing God Personally 聖書のエッセンス』の続きを読んであげてください。またこの『神と始めよう』のウェブサイトを教えて、『さあ はじめよう』や『毎日聖書ヨハネの福音書』のメッセージ配信を受け取ることも助けになるはずです。

また『新しい人生のはじまり』のような聖書研究教材を一緒に学ぶことで、信じた人が救いの確信がもてるように助け、クリスチャン生活の基礎を習得できるよう助けてあげましょう。

著者紹介]ビル・ブライト(1921-2003年)実業家であり、フラー神学大学院の大学院生であったビル・ブライトは、将来社会を導くリーダーに福音を届けるビジョンをもって、妻のヴォネットとカルフォルニア大学ロサンゼルス校で伝道を開始。このムーブメントが全米、世界各国に広がった。ビルとヴォネットは、国際キャンパス・クルセード・フォー・クライストの創設者であり、長年総裁を務めた。多くの著書、小冊子が多数ある。本稿はビル・ブライト博士の著作 “How You Can Introduce Others to Christ”の日本語短縮版である。

[脚注](1) マルコ2:17など (2) ヨハネ3:16 (3) ルカ19:10などを参照 (4) ヨハネ6:44 (5) 後で信じる祈りをする人も多い。私の同僚の一人は、最初に福音を聞いた時はまったく信じる気はなかった。一年以上たってから求めるようになり、机の奥にしまっていた「Knowing God Personally 聖書のエッセンス」 を取り出し、もう一度読んで、イエスを信じるよう導かれた。 (6) 当サイトは日本キャンパス・クルセード・フォー・クライストの大学生部門 Student Impact が運営している。訓練会の日程等は Student Impact 世界広げない? から。